法定相続人 放棄
- 法定相続人の範囲
この相続人のことを法定相続人といいます。法定相続人は民法に規定されている相続分を受け取ることができる資格ということもできます。被相続人が遺言書を残さなかった場合は法定相続分に則り遺産相続がなされます。法定相続人であるからといって相続を放棄できないことはありません。法定相続人であっても相続の開始があったことを知った...
- 相続財産の調査
マイナス財産が多い場合は、相続放棄や限定承認などを検討することになりますが、マイナス財産がどれくらい多いのかは調べてみなければ分かりません。「被相続人の財産は把握している」という場合でも、被相続人が家族に内緒で借金をしているケースは少なくないため、しっかり調査を行う必要があります。 財産調査では、主要な財産をすべ...
- 相続人調査
遺産分割協議では、相続放棄をした者等を除き相続する権利を有する者全員が参加しなければならないため、被相続人の戸籍調査を行い、相続権を有する者を確定していく必要があります。 戸籍調査と聞くと大げさに聞こえますが、被相続人に密かに認知した子どもがいたり、家族には内緒で養子縁組をしていたりするケースも稀にあります。その...
- 相続放棄
借金などのマイナス財産が多い場合は、「相続放棄」を検討することになります。 相続放棄とは、プラスの財産もマイナスの財産も何も引き継がないという意思表示です。相続放棄を行えば、被相続人の借金の返済義務等を負わずに済みます。 相続放棄は、相続開始または相続人になったことを知った日から3ヵ月以内に行わなければなりません...
- 限定承認
一方で、相続放棄(民法939条)をした場合には、最初から相続人とならなかったものとみなされるため、相続財産を取得することはありません。相続放棄をした場合、債務を弁済する必要はなくなりますが、その代わりに、自己にとって利益となる財産を取得することもできなくなってしまいます。 単純承認するか放棄するか決めかねる場合に...